2020年05月29日(金)
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THE ROOTS に弁護士吉田の記事が掲載されました
皆さま、平素より大変お世話になっております。吉田でございます。
先日、政府の緊急事態宣言が解除されましたが、私は相変わらず恐る恐る生活しているところです。
暑くなってまいりましたので、皆さまどうかご自愛くださいませ。
さて、先日、以前取材を受けた THE ROOTS というメディアに私の記事が掲載されましたので、お知らせいたします。
リンクはこちらです↓
私が弁護士になった経緯や、日々の弁護士業務で大切にしていること等が掲載されていますので、すでに私と顔見知りの方々のみならず、これから弁護士を探そうとしていらっしゃる方においても私の人となりがわかる記事になっているのではないかと思います。
表題の「人生、何かを始めるのに遅すぎることはない」というのは私のプロフィールにおいて、私が好きな言葉の一つとしてあげている言葉です。
日々生きているといろいろと後悔することがあると思います。特に、機能不全家庭で育つと、自分の感情が長いこと封じ込められ、自分が楽しい・幸せと感じることが何なのか、だんだんよくわからなくなり、いつのまにか人生を楽しむことや幸福になることをあきらめてしまったという方も多くいらっしゃると思います。
そして、そのことに気づき、もう一度自分の人生と向き合おうとしたとき、すでに大人になっていて、自分のこれまでの時間、特に二度と戻らない子ども時代が失われたことに気づきます。
その喪失感たるや、言葉では言い表せないほどです・・・
かくいう私もそうでした。激しく後悔し、過ぎてしまった時間のことばかり考え、心も体も身動きがとれない時期もありました。
そんなとき、私を支えてくれたのがこの言葉でした。月並みですが、今日というときが、今この瞬間が人間一番若いです。そして、過去は変えられないけれど、この瞬間から先は自分の行動で変えていくことができます。一方で、自分がいつこの世から去るかは誰にもわかりません。だからこそ、残された時間を有効に使おう、と私の背中を押してくれたのが「人生、何かを始めるのに遅すぎることはない」でした。
それ以降も、自分が人生で何を実現していきたいのか、これだけはやってからでないと死ねない、といったことをとても強く意識するようになり、以前より生きることに前向きになりました。
もちろん、今も立ち止まることや悩むことはありますが、落ちた気持ちが戻るまでの時間が前よりは短くなったように思います。
人それぞれ心に響く言葉は違うと思います。皆様には背中を教えてくれた言葉や大切にしている言葉はありますでしょうか。
思えば、機能不全家庭で私たちを苦しめてきたのも、言葉でした。「あなたはどうせ一人では何もできない」「あなたは本当に悪い子」「あなたはいつも私(親)を悲しませる」「バカ」「かわいくない子」等・・・こうして書いているだけで胸が痛くなります。
しかし、私たちをその苦しみや呪縛から救ってくれるのも言葉なのかもしれません。皆さまもどうか、ご自身に温かい言葉をかけてあげていただきたいと思います。「私は大丈夫」「私は完璧ではないけれど、いい感じにやれている」「私は人を思いやれる」等・・・自分を認め、ねぎらってあげられる言葉を探していけるといいですね。
これからの人生でも自分や周りを優しく前向きに支えてくれる言葉に出会っていければいいなと思っています。そして、勇気を出して弊所にご相談にいらしてくださった方々には、私自身がそういう温かい言葉をかけていけるよう、努力してまいりたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
2020年5月29日 弁護士 吉田美希