2023年07月14日(金)
- コラム
- 親子問題
【毒親育ちの方へ】弊所は毒親問題解決に情熱を注ぐ事務所です。
こんにちは。法律事務所クロリス代表弁護士の吉田美希でございます。
ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
毒親育ちの方へ、弊所の特徴を改めてご案内いたします。
弊所は、毒親問題の解決に注力している法律事務所です。
離婚事件や相続事件等、様々な案件を扱ってはおりますが、弊所は、毒親問題の占める比重がもっとも高い事務所です。
具体的には、自分は毒親育ちなのではないか、自分はアダルトチルドレンではないか、自分は機能不全家族で育ったのではないか、とご自分で感じており、それにより、困難や将来への不安を抱えていらっしゃる方たちに対し、様々な解決策をご提案させていただいております。
2015年5月の開設以来、これまでのべ700名を超える毒親育ちの方の相談に対応してまいりました。その中で、解決すべき問題を抱えていらっしゃる方に対しては、弁護士として委任を受けた上で法的サービスを提供したり、継続的な助言業務を行ったりして、多くのケースにおいて、解決を図ってまいりました。
あくまでも一例ですが、私がこれまで解決してきたお悩みは、具体的には、以下のような内容です。
・過去虐待を加えてきた親から過去の養育費を返せ等といいがかりをつけられて、金銭要求を執拗に受けている。
・過干渉の親から、今も毎日の電話を強要されていて、いい加減止めたいが、やめると自宅に突撃されるのではないかと不安で止められない
・親がしょっちゅう自殺してやるといったことを言い、脅してくるので、不安で生活できない
・結婚相手を紹介したら、探偵を雇って婚約者のことを調査して、さらに婚約者の両親に対し、怒鳴り込みに行った
・親が勝手に自分名義のクレジットカードを作って使うだけ使って踏み倒し、クレジットカード会社から訴状が届いた
・親は普段から配偶者を目の敵にしている。自分に万一のことがあったら、相続や死後手続きのことで、親と配偶者がもめるのではないかと不安
・親と共有名義になっている不動産があり、そこに親が居住している。共有を解消するなりして、親とかかわりを断ちたいが、自分でそのようなことを言えば、何をされるかわからなくて言えない
・親から相続のことを話したいと言われているが、親と直接やり取りをすると、過去の虐待がフラッシュバックして、日常生活に支障が出る。自分では話せないから困っている
ここまでお読みいただいただけで、ご自分に近い悩みを発見された方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ、このような毒親問題に注力しているか、
それは他でもなく、私自身が、自分は毒親育ちである・自分は機能不全家族で育ったアダルトチルドレンであると認識しているからです。
・親から1通手紙が届いただけで足がすくむ感覚
・親から1件の着信が残っているだけで頭が真っ白になって何もできなくなる感覚
・夢の中でひたすら親に謝罪し続けたり、親からどこまでも追いかけられたりする怖さ
・過去親から言われ続けた言葉が呪いのように効いて、本来の自分を発揮できない悔しさ
毒親育ちが日常で直面している苦しみはまだまだたくさんありますが、こういった毒親育ち特有の苦しみを私は知っています。なぜならどれも経験しているからです。
そんな私が弁護士になった頃、親のことを相談したくても安心して相談できる法律事務所はほとんどありませんでした。特に、すでに成人していて、経済的にも自立している大人が、自分の親のことを安心して相談できる先が圧倒的に不足していたように思います。
子どもの虐待には熱心な人たちでも、悩んでいる方が成人していると、自分で何とかするしかない、というスタンスに変わっていく場面も何度も目の当たりにしたことがあります。
そのような状況を踏まえ、私は、成人した人が安心して親との関係や親とのトラブルについて相談でき、必要に応じて法的サービスを提供できる事務所を作ることにしました。それが弊所です。
もともと弁護士として独立しようとは考えておりましたが、せっかく自分の事務所を作るなら、自分と同じ毒親育ちの方たちの役に立てる事務所にしたいと考えました。
過去虐待を受けた人が大人になったというだけで、親との問題を自分だけで対処することを余儀なくされる社会を、少しでも変えたいと願ったのです。
そこで、2015年5月の開設当初より、毒親問題について注力していることがわかるよう、ホームページ等で情報を発信し続けてきました。
この分野はまったく新しく、当初は完全に手探りでしたが、需要は私の想定を大きく上回り、多くの相談者や依頼者の方たちに支えられ、ここまで成長することができました。感謝しています。
多様な家族の在り方が語られるようになってきた世の中ではありますが、法制度も社会の慣習も、まだまだ家族とはこうあるべき、親子とはこうあるべき、という旧来からの価値観を強く反映しており、毒親育ちが生きていくには、非常に生きづらく、かつ息苦しい社会であると感じています。
そのような社会にあって、少しでも毒親育ちの方たちが生きやすくなるよう、
私は、毒親育ちの方たちのパートナーとして、自分のすべての学びと経験を生かして、サポートしてまいりたいと思っています。
弊所が毒親問題の解決に情熱を注いでいる背景について、少しでも伝われば嬉しく思います。
今後ともよろしくお願いいたします。