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2018年04月23日(月)

  • 解決事例
  • 離婚事件

かたくなに離婚を拒否していた妻との離婚を実現

◆悩み
既に5年以上も夫婦のきちんとした会話はなく、セックスレスで、家庭内別居状態が続き、離婚を決意したものの、妻がまったく話し合いに応じず、困り果てた旦那様からのご相談です。会社関係で知り合いの弁護士はいるものの、家庭内のことを話すのは抵抗があるということで、男女問題に力を入れている弁護士をインターネットで検索した結果のご依頼でした。

妻は、まったく話し合いに応じることがなく、ご相談者様が離婚の話を切り出して以降、生活に最低限必要な会話もできず、ますます家庭が居づらい場所となっていました。そのため、ご相談者様は、離婚を意識し、別居を開始しましたが、ご自身のアパートの家賃と、妻が居住しているご自身名義のご自宅の住宅ローンの支払いに苦心されており、今の生活がずっと続くことには耐えられないというお気持ちになっていました。

ご相談者様の主なご相談内容は、
①今の状況で、なるべく早く離婚できる方法はあるのか、

②ご自身名義のご自宅から妻に出ていってもらうことはできないか、
特に、住宅ローンの支払いが大変なので、良い値段で売却できるのであれば、妻に退去してもらい、売却して、住宅ローンの負担から解放されたいと考えているが、何か方法良い方法はないかという点に強い関心をおもちでした。

 

◆相談後
初回のご相談では、これまでの婚姻関係の経緯やご相談者様のお気持ちを丁寧にお聞きした後、ご相談者様のご質問に回答させていただきました。

①まず、今の状況で早期に離婚するためには、何よりも妻を交渉の場に引き出すことが重要であることをアドバイスの上、その具体的な方法として、ご相談者様が過大に支払っていた婚姻費用(妻への生活費)を法律上考えられる最低ラインの金額に下げることをご提案致しました。

②また、妻に出ていってもらいたい点については、妻に任意に応じてもらう他ないものの、その具体的な方法として、ご相談者様の利益も確保しつつ、一方で、妻が出ていくことにメリットを感じられるような条件を提示することをご提案致しました。

 

【弊所弁護士からのコメント】
本件では、
交渉に一切応じない妻を交渉の場に引き出すこと
そして
別居期間が長期ではないためいかに妻に任意に離婚に応じてもらうか
という点が、最大のミッションでした。

そのための方法として、上にも記載したとおり、本件では、ご相談者様が過大な婚姻費用を支払っていたことに着目し、その金額を減らすことで、妻を交渉の場に導くことをご提案致しました。そして、妻が離婚に応じることにそれ相応のメリットを感じられるような条件を検討して提示していくことも、ご提案致しました。

案の定、妻は婚姻費用を減らされたということで、夫に対し、感情的な内容のメールを送ってきました。そのタイミングで、弁護士から妻に対し、お話し合いをしたいという内容の通知を送り、妻が婚姻費用の調停を起こしてくるような状況を作りました。結果、妻は実際に婚姻費用の調停を起こしました。

そこで、そのタイミングで、今度は同じ裁判所にこちらから離婚調停を申し立て、結果、裁判所で妻と離婚の話も進めることができました。

これにて交渉の場を作ることはできたものの、それまでかたくなに離婚を拒否していた妻との話し合いは、一筋縄ではいきませんでした。しかし、裁判所の調停委員を介して、粘り強く妻を説得し、また一方で、妻が離婚に応じ、自宅を退去することにもメリットを感じられるような条件をご相談者様と二人三脚で一緒に考えた上で提案することで、最終的には、ご相談者様が納得する形での離婚が成立しました。

本件のように明確な離婚原因もなく、相手方が離婚を強固に拒否しているようなケースでは、それ相応の戦略を練る必要があります。私は、その点を得意としておりますので、ご自身で情報収集をするだけではなく、一度ぜひご相談にいらしていただきたいと思います。

離婚については、最終的に納得のいく結論が得られることがもちろん一番ではありますが、解決までの期間が比較的長期戦になりがちであることや、パートナーとの問題であるために心情的にとても負担がかかるため、私は離婚成立までの過程も非常に重要視しており、ご相談者様の精神的ご負担等にも配慮した事件の進行を心がけています。

本件においても、ご相談者様は、まったく進まない妻との交渉に疲れておりましたが、事件の進行に合わせ、私と話をしながらお気持ちを整理され、私との打ち合わせ時以外は、逆に仕事や趣味に集中する生活を送ることができるようになったとおっしゃられておりました。事件をお受けすることで、ご相談者様の精神的ご負担を少しでも軽減できたということで、私も弁護士名利につきる思いでした。

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